労災保険:職業性胆管がん

概要

「1,2-ジクロロプロパン、ジクロロメタンなどの有機溶剤にさらされる業務による胆管がん(職業性胆管がん)」は、労災補償の対象となる疾病です。

労災保険
仕事が原因で胆管がんを発症したと認められた場合、労災保険給付が受けられます。
・胆管がんでの検査代や治療費、入院費、一定の条件による通院のための交通費も全額無料となります。〈療養補償給付〉
・療養のため働けず、給料が出ない場合には、休んで4日目から、1日の賃金の6割相当が支給されます。また、特別支給金として2割相当が支給され、合計8割程度の金額が支給されます。〈休業補償給付〉
・胆管がんにより死亡したときは、遺族に対して遺族補償給付が支給され、葬祭を行う方に葬祭料が支給されます。その他、要件に該当した場合に受けられる労災保険給付があります。

利用のタイミング

有機溶剤を扱う業務に就いた経験のある方が、胆管がんや肝機能障害と診断された、または医師によりその可能性が指摘されたとき

対象者

 「ジクロロメタン」や「1,2-ジクロロプロパン」などの化学物質を扱う職場・工場等での勤務歴・作業歴があり、かかりつけ医への受診や健康診断などで、肝機能障害や胆管がんと診断されたまたは疑いのある方

利用方法

労働基準監督署に労災保険の申請を行います。
労災保険の保険給付は、一定の期間請求しないでいると時効により消滅しますが、胆管がんの発症や死亡から、長期間経過している場合も、労災として認定される可能性があります。

申請窓口

会社管轄の労働基準監督署
労災保険は、最寄りの労働基準監督署または厚生労働省のホームページで必要な請求用紙を入手し、会社の証明を受けて、会社管轄の労働基準監督署(療養補償給付は労災指定病院等を経由)に提出します。

効果

労災として認定されると、治療費等が無料になる、療養中の生活費が補償されるなどの補償が受けられます。
・療養補償給付
・休業補償給付
・障害補償給付
・遺族補償給付
・介護補償給付 など

よくある質問

Q1:電話で自分の職務経験等から胆管がんになる可能性を教えてもらうなどの相談はできますか?

A1:都道府県労働局健康課/健康安全課で相談できます。
・事業場での化学物質対策について→都道府県労働局健康課/健康安全課
・労災請求のしくみや手続きについて→都道府県労働局労災補償課

Q2:すでに退職しています。労災の申請はできますか?

A2:退職しても労災の申請はできます。請求書に事業主証明をしてもらい、申請をします。

Q3:会社が倒産しています。労災申請はできますか?

A3:会社がすでになくなっている旨を説明して事業主証明のないまま請求できます。また、会社があっても協力を得られないという場合も同様です。

アンケートに回答する

このエントリーをはてなブックマークに追加
ページトップへ戻る