専業主婦の方へ

一般的な状況

専業主婦は扶養家族として、ご主人の健康保険に加入しています。よって、専業主婦なら誰もが同じというわけではなく、ご主人がどの健康保険に加入しているのかによって利用できる制度が違います。国民年金にはご主人が会社勤めの方であれば、第3号という形で加入しています。

よくある困りごと

共働きで家計を支えている家庭とは違い、収入減少することはありません。

しかし、家族が安心して過ごせるように日々お家を守っている専業主婦が、がんとなり、入院して家を空けるかもしれない、体調を崩して家事をこなせないかもしれない、といった状況は、家族には大打撃かもしれません。小さなお子さんがいる家庭では、遠方で暮らす両親に来てもらったり、ベビーシッターや家事をこなしてくれるお手伝いの方が必要になり、そういったお金もかかるかもしれません。一方で、家族が一致団結してあなたの代わりを務めるいいチャンスでもあり、精神的も支えてくれるのではないでしょうか。

考え方のポイント

扶養家族であっても、どの健康保険であっても、皆が受けられる制度は『高額療養費制度』です。その他の扶養家族でも受けられる制度や保障については、加入している健康保険によって違ってきますので、各々の健康保険に確認してみましょう。

また、がんになった時に活用できる民間保険を抜かりなくチェックしましょう。自身で加入している保険だけじゃなく、夫が主の被保険者となって加入している家族型の保険、夫の職場で加入している保険、両親が昔に加入してくれた保険など忘れがちです。これまで保険料を支払って備えてきたことで、治療に対してだけでなく、支えてくれる家族に対するお金が準備できていますね。

万一、治療の副作用などで日常生活を送ることが難しくなり、初診日時点で直近およそ1年以上扶養に入っている場合には、障害基礎年金2級の認定が受けられる可能性があります。きちんと年金に加入していてこそ受給できるものですが、「扶養になる=国民年金保険料を支払っている」ので、専業主婦の方はきちんと年金に加入していると言えます。

専業主婦でも受けられる制度や保障があると分かれば安心ですね。支えてくれる家族とも話し合いながら、自身が受けられる制度や保障を確認し、申請しましょう。


※このページの情報は一般論として記載しています。全ての人に該当しない可能性がありますが、参考情報としていただけましたら幸いです。
(担当: ファイナンシャルプランナー 川崎由華)